いつもお世話になっております
かめどらっぐです。
こころの不調は、筋肉痛や発熱のように目で見てわかる変化が少なく、
自分では気づきにくい のが大きな特徴です。
メンタルが弱ってくると、自律神経やホルモンバランスに影響が出て、
睡眠・食欲・集中力など、日常のあらゆる部分に変化が現れます。
これらはすべて「こころの疲れ」のサインであり、
早めに気づくことで悪化を防ぎやすくなります。
この記事では、
医療的な視点を交えながら、メンタル不調に見られやすい10のサイン をわかりやすく解説します。
① 表情が乏しくなる(脳の活動低下)
メンタルが弱っているとき、
感情を司る脳の「大脳辺縁系」がうまく働かず、表情の動きが減りやすくなります。

「こころの余裕がなくなると、笑顔が出にくくなるんだよ〜。」
② 口数が減る(エネルギー節約反応)
脳が「今は負担を減らしたい」と判断すると、
会話に使うエネルギーを節約しようとして口数が減ります。
③ 食欲が変化する(ホルモンの乱れ)
ストレスによって
・食欲を抑えるホルモン「セロトニン」
・食欲を増やすホルモン「グレリン」
などが乱れます。
→ 食べられない、甘いものを求める、どちらも起こりやすくなります。

「気持ちが疲れると、食欲もゆらぎやすくなるんだよ〜。」
④ 睡眠の質が低下する(自律神経の乱れ)
眠れない・夜中に起きる・寝すぎるなど、
ストレスで交感神経が優位になると睡眠リズムが崩れやすくなります。
⑤ 疲れやすい(脳の情報処理が低下)
メンタル不調では脳の「前頭前野」の働きが低下し、
集中力や判断力が落ちるため疲れを感じやすくなります。

「がんばれないのは“気持ちの弱さ”じゃなくて、脳が疲れてるサインなんだよ。」
⑥ ネガティブ思考が増える(ストレスホルモン上昇)
ストレスで「コルチゾール」が増えると、
物事を悲観的にとらえやすくなります。
⑦ 人と会いたくなくなる(心のエネルギー節約)
人と話す・会うにはエネルギーが必要です。
メンタルが弱っていると、それを節約しようとするため、
外出や連絡が負担に感じます。

「ひとりになりたい気持ちが続くときは、こころが休みたがってるんだよ〜。」
⑧ 身だしなみが適当になる(実行機能の低下)
「髪を整える」「服を選ぶ」などは、
脳の“実行機能”が必要なため、メンタルが弱るとおろそかになりがちです。
⑨ ミスが増える(注意機能の低下)
集中力が落ちることで、仕事や勉強に影響が出やすくなります。
これは努力不足ではなく、脳の状態の影響です。
⑩ 感情が不安定になる(脳のバランス低下)
涙もろい、イライラしやすいなどは、
感情コントロールを担う「扁桃体」が過敏になりやすいサインです。

「ちょっとの刺激でも気持ちが揺れやすくなるんだ〜。」
■ メンタルが弱っているときの対処ポイント
医療的にも重要とされる基本は次の4つです。
- 睡眠の確保(自律神経を整える)
- 栄養をとる(脳のエネルギー補給)
- 休息の時間をつくる(負荷を減らす)
- 話せる人に相談する(心理的負担の軽減)
こころは“折れている”のではなく“疲れている”だけ。
ゆっくり休ませることで回復力が戻ってきます。
■ まとめ
メンタルの不調は、体の不調と同じく
誰にでも起こりうる“生理的な変化” です。
今回紹介した10のサインを知っておくことで、
こころの疲れを早めにキャッチして、悪化を防ぐことができます。
最後に
こころが弱っているときは、いつも見えていた景色が
急にくもって見えたり、何をしても気持ちが晴れなかったりします。
「がんばらなきゃ」と思うほど、うまくいかないこともあります。
でも、そんな自分を責める必要はありません。
こころが疲れているときは、力が出なくて当然です。
今はゆっくり呼吸を整え、必要以上に自分を追い込まないことが
何よりも大切な“回復の第一歩”になります。
変化がすぐに訪れなくても大丈夫です。
こころは少しずつ、時間をかけて元気を取り戻していきます。
小さな休息、小さな行動、小さな前進の積み重ねが、
気づいたときには大きな回復へつながっています。
どうか、今日の自分を優しく扱ってあげてください。
あなたが再び穏やかな気持ちで過ごせる日が、必ず戻ってきます。

「こころの元気って、ゆっくりゆっくり戻ってくるんだよ。
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました♪
それでは、お大事に!


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